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縦置き自転車スタンドiWA A01V  サイクルロッカーCS-650との比較

      2018/08/27

「iWA」というブランド

まず「iWA」とはどういうブランドなのか?ネットで調べました。2014年に丸八工機株式会社(後述します)が立ち上げたブランド。ウェブサイトを見ると、「A01V」、「A02L」、「ラムダワン」という3つの自転車スタンドがオリジナル商品として掲載されています。今回紹介する「A01V」以外は平置きタイプのメンテナンススタンドです。

丸八工機株式会社とは

丸八工機株式会社は1951年創業し現在に至るまで大手自転車メーカーの生産委託先(いわゆる下請けの町工場)。リアキャリア、バスケット両立スタンド、補助輪、サドルなど、どちらかというとママチャリ向けのアクセサリーがメインでウェブサイトに掲載されています。

「A01V」の特徴

サイクルロッカー社のクランクストッパースタンドCS-650にそっくり!

A01V     CS-650

パイプを中間部でつないで高さ調整するところ、2本のパイプで前輪の回転を防ぐところ、タイヤが接地しないように足元にプレートを溶接するところ、タイヤ幅60mmまで対応、全体的なスチールパイプを使った構造が同じ。カラー展開もブラック、ホワイト、レッドの3色で同じ。価格もCS-650にあわせたかのように若干安く設定されています。

CS-650との違いは?

縦置き固定方法は前輪リム固定

ミノウラ社のDS-2100はフック式前輪固定ですが、「A01V」は前輪リム固定(オートロック式)であるということ(CS-650のクランク固定方式はサイクルロッカー社のパテント)。自転車挿入時は前輪を押し込むだけで簡単にオートロックがかかり乗せやすく固定できます。しかし。。。DS-2100の解説でも記述しましたが、この方式だとスタンドの背面に「隙間」がどうしても必要になります。壁にピッタリ支柱をつけられない。15センチスタンドが手前にせり出してしまいます。15cm程必要です。取り出すときは、ロック部に手を添えて解除、自転車が手前に倒れてくるので、ハンドルに手をかけつつ解除です。

足元ベース部の構造デザイン

A01V           CS-650

左側「A01V」は手前側のパイプが長くなっています。背面が壁がくることを前提とすれば、前に倒れるのを防止するために手前のパイプを長くする方が安定します。「力学的設計による抜群の安定感」とウェブサイトにかかれています。しかし、後述しますが、実際は後輪が外れやすいのです。あとデザイン的には結構、この横パイプ主張が強いですね。手前のパイプがない方が、スッキリしてインテリアに馴染むと思いますがどうでしょう。

まとめ

こちらの商品は見た目や構造からいって、どうしてもサイクルロッカーのCS-650との比較になるでしょう。

価格

A01Vが税込みで13,824円、CS-650が税込14,040円。260円A01Vが安い。

安定感

「A01V」は自転車が収納されていない状態でのスタンド自体の安定感はありますが、自転車は簡単に外れやすい。少し衝撃が加わると後輪が2本の垂直の支柱パイプの間からからはずれます。これすると、前輪がオートロックのフック部分から宙づりとなり、さらにバランスを崩しすとスタンドが自体が倒れます。

自転車収納状態での安定感はCS-650が勝っています。万が一、大地震が起こって転倒するとしたら、CS-650は自転車とスタンドが一体となったまま倒れます。これは手前に出っ張っている水平のバーがクランク部分に噛み込んでいるため、自転車がスタンドから離れません。「A01V」はある程度の衝撃で、後輪がスタンドから外れスタンド自身がバランスを失い前輪が引っかかった状態で横倒れするでしょう。

自転車への負荷

両者とも縦置きなので、平時の負荷については違いがありません。しかし、自転車あるいはスタンドになんらかの衝撃が加わった場合、「A01V」は後輪がスタンドから外れて前輪から宙づりの状態になります。この状態のままですとスポークやリムにフック部分が引っかかった状態になってしまいます。スポークやカーボンリムにダメージが残る可能性があります。

使いやすさ

縦置き固定方式の違いで、CS-650は挿入時にクランクを逆回転させる動作が必要になります。「A01V」はオートロック方式なので、挿入すれば自動的に固定されます。逆に取り出すときは、CS-650は軽く持ち上げながらハンドルを引っ張るだけ。「A01V」はロック部分に手を添えて解除する動作が発生します。一度ハンドルを奥に押し込んでから取り出すので、直感的に逆の動きになりますが、なれれば気にならないでしょう。

省スペース性

これは、CS-650が優れています。「A01V」は縦に伸びる支柱の背面に10数センチの隙間が必要です。CS-650のように壁にピッタリと付けることができない。縦置きする最大のメリットである省スペース性ではCS-650が最も優れています。

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